2023年9月〜12月の読書記録

読書記録
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さくらぎ
さくらぎ

年が明けてしまいましたが、2023年9月から12月の読書の記録です。

ここには紹介してない本も合わせて全部で11冊の本を読みました。
忙しかったのでちょっとペースダウン。

やさしくわかる!文系のための東大の先生が教える素粒子 佐々木 真人

この本にたどり着くまで2冊ほど読んで途中でやめました。
すぐ数式の話になって意味がわからなくなる……
わからなければ読み飛ばしてOKというスタンスでざっくり書く方が多いようですが、どこまで読み飛ばせばいいのかもわからない(笑)
数式を使わないと説明できない世界なのはわかるんです。
それは十分にわかっているけれども!説明できる範囲でいいから言葉と図でわかりやすく解説してほしい……!!
そんな私の要望を叶えてくれるシリーズ見つけました。

すごくわかりやすいけれど、相変わらずよくわからない。
難しすぎる世界ですが、アニメがちょっと面白くなりました。
ナディアの対消滅エンジンとか、エヴァの陽電子砲とか。
(で、どういう仕組みなんだよっていうのは全然不明なままですが)

このシリーズ他も気になります♪

間違いだらけの洗濯術 洗濯ブラザーズ

Kindle Unlimitedで。
合成洗剤からせっけんに変えたりもしたので、洗濯について勉強したいなーと思って。
思った以上になんでも洗えるんだなってびっくりしました。
アイロンがけのいらない干し方はかなり参考になったし、大嫌いだった取り込んで畳む作業もちょっとだけ楽しくなりました。

聖なる怠け者の冒険 森見登美彦

Kindle Unlimitedになってるのを見つけて。
大好きな森見登美彦さん♪
ポンポコ仮面は日曜倶楽部でたぬき鍋にされるのかと思ったけど違った(笑)
日曜日を「拡張する」という発想が面白いなって思いました。
私は拡張するよりのんびりしたい派だなあ。

三つの石で地球がわかる 岩石がひもとくこの星のなりたち 藤岡換太郎

プレートテクトニクスの本を探していたんだけど、表紙の緑色の石に惹かれて。
地球の奥深くにはペリドットがいっぱい詰まっているらしい。

天然石が好きです。
宝石も綺麗だけど、綺麗に磨かれて整形されたものよりも、結晶の形そのままのゴツゴツした石が特に好きです。
この本を読んで、また地球のカケラを集めたくなりました。

食欲人 デイヴィッド・ローベンハイマー、スティーヴン・J・シンプソン

某イントラさんが紹介していたので私も読んでみました。
ここ数年、カロリーは十分に摂っているのに強烈な喉の渇きにも似た餓えるような食欲に悩まされていた原因がはっきりとわかりました。
動物はたんぱく質欲が満たされるまで食事を摂り続けるそうなのです。
そしてたんぱく質は必要量を超えて摂ることは出来ないけれど、炭水化物と脂質はいくらでも食べられる。
つまりPFCバランスが悪いと、たんぱく質が十分に満たされるまで食事を続けて、結果、総摂取カロリーが増えるというわけなのです。

それなら、たんぱく質だけ摂ればいいのかと思うけど、炭水化物を極限まで減らした食事はムキムキの筋肉質な体になり、繁殖にも有利(つまりモテる)になるんだけど、寿命が圧倒的に短くなってしまうのです。
一番長生きするのは全体の総摂取カロリーが低く、炭水化物の比率が比較的高め(高すぎてもダメなんだけども)のグループだそうです。ちなみにそのグループはちょっとぽっちゃりした体つきらしい。

低糖質ダイエット、早死にするのか……!!!
これ、めちゃくちゃ衝撃で。
だって糖質制限ってお医者さんとかが勧めてたりするのに。
「低炭水化物、高たんぱく質食のセクシーなやせたマウスは、見栄えのいい中年の死体になった」という一文。
この本の中でダントツ好きな言い回しで、ちょっと笑ってしまったんだけど怖すぎる。

後半は添加物や超加工食品への批判が中心で面白くなかったので読むのやめました。
前半に超加工食品だろうと肥満や寿命に影響を与えるのはたんぱく質の比率だけっていう実験結果が出てるのに矛盾してるなーって思ってしまった。

脳内麻薬 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体 中野信子

何年も前に、ボディコンバット終了後に友達から「すごく楽しそうに跳んでたね!」って言われてびっくりしたことがありました。
実はその時「ダメだ、キツすぎ、全然出来ない!!」って泣きそうになりながらジャンプニーしてたので、まさか自分がそんなにニコニコしてたなんて思わなくて本当に驚きました。

ランナーズハイの状態の時、脳の中で分泌されるオピノイドの作用はモルヒネの6.5倍あるらしいです。
それを読んで、確かに体感それくらいありそうだなって思いました。

この話を相方にしたら「おまえは薬物やってるのか」って言われてしまいました。
薬物はやってないけれども(笑)

運動大嫌いだった私がジム活(しかもわりとハードめなプログラム)を20年近くも続けていけるのは、もうすっかりオピノイド中毒だからなんでしょう。
レッスン中は苦しくて辛くて「早く終われ〜」って心の底から思うこともあるけど、終わった後に突然「楽しかったな」って感情に変換されるのが本当に不思議。
逆にランナーズハイの状態になれないと、翌週その時間はめちゃくちゃ足が重くて、結局参加しなくなります。

疲れも吹っ飛ぶし、関節痛も(膝痛とか)全く感じなくなりますし、麻薬の魅力みたいなものがちょっとわかった気がしました。
でもランナーズハイは運動に慣れた上である程度の強度を上げないと味わえないわけですが、お手軽に体感できるのが麻薬の悪いところなんでしょうね。
なんと一度の使用でも脳が変化してしまって、もう二度と元には戻らないそうです。

いらないものばかりすぐに習慣化されて、簡単に依存してしまうのは本当に厄介だと思います。
薬物とか、ゲームとか、変な癖とか。
もっと有意義なものに依存できたらいいのにと思ってしまいます。

何冊か本を読んでみたけど、ご本人がお話ししてるのを聞くのが一番面白いかも。
本だとちょっと堅苦しい文体で、面白さが半減するのが少し残念。

薬物依存症 松本俊彦

再び薬物関連の本です。
プレジデントオンラインで読んだ松本先生のコラムがあまりにも面白くて、本も買ってみました。
覚醒剤の依存症患者を治療したくて仕方ないのに、向精神薬の依存症患者ばかりでつまらないなんてことが書かれていて爆笑してしまいました。

この本を読むまで依存症というものを誤解していました。
某アルコール依存症外来は、治療中に一度でもお酒を飲んでしまうともう治療を断られてしまうんだそうです。
という話を聞いた時、「そりゃそうだよ、やる気ないもん」なんてことを思ったのですが、やる気を出してやめられるなら病院に通う必要もないわけで。
怒られても、失望されて孤独になっても、体を壊してもやめられないからこそ依存症なんですよね。

厳罰化は意味がないどころ逆効果。もっと多くの人に知ってほしいです。

それにしても本当に文を書くのが上手くて、難しいテーマですがあまりにも面白くて一気に読み終えてしまいました。
なんでもいいから松本先生の本がもっと読みたい!と思ってしまう、とても文才のある方です。

最後に

さくらぎ
さくらぎ

2023年は44冊の本を読むことが出来ました!

私は子供の頃から興味の範囲が狭いタイプなんですが、広げるコツみたいなものがわかった1年でした。
全然知らない苦手な分野にいきなり突撃するんじゃなくて、お隣くらいの距離に手を伸ばす感覚。
そうやって少しずつ枝葉を広げていくといつの間にか自分でもびっくりするくらい遠くまで行けちゃうんだなって驚いています。

頑張って読むぞーって意気込んだ長編小説はちょっと挫折気味。
一気に読むのはなかなかしんどいけど、一気に読まないと忘れちゃうというジレンマ。
というわけで複数の本を同時進行で、時間帯によって何を読むかわける作戦を今は試してます。
集中力のある午前中は難しい本、ダルい時はまんが、寝る前に小説、という感じ。
小説読んでるとほんとよく眠れる。

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